2014年6月16日月曜日

カンヌ広告祭2014:ブラジル勢の活躍:プロモライオン&PRライオン

ワールドカップとかぶっているため、今年はブラジル勢の参加数が減ったと言われているカンヌ広告祭ですが・・・、今年もしっかり受賞作を出しています。順に紹介していきますね。

プロモ部門:ブラジル金4、銀1、銅5。

中でもゴールドを受賞した“#somostodosmacacos”は、グランプリ争いに激しく食い込んだとのこと。ハッシュタグになっているsomostodosmacacosは、「私たちはみんな猿だ(weareallmonkeys)」の意味で、ダニエル・アウベスがバルセロナでのサッカーの試合中に投げ込まれたバナナを食べ、 黒人差別にユーモアで抗議したことに端を発する人種差別反対キャンペーンです。代理店は、ネイマールJrブランドも管理するLoducca。

2つのゴールドを受賞したのが、英会話学校CNA の、生の英語を話したいブラジルの生徒と、話し相手が欲しいアメリカのシニアホームをネットで繋ぐ“Speaking Exchange”。代理店は、FCB Brasil+Hungry Man。





4つ目は、金銀銅全てを受賞した、Associação Brasileira de Transplante de Órgãos (ブラジル臓器移植協会)の“Enterro do Bentley(ベントレーの埋葬)”。これは、ブラジル社交界の有名人、Chiquinho Scarpa氏が、フェイスブック上で「自宅の庭に愛車ベントレーを埋葬する」と発表。瞬く間に、このニュースは広がりました。で、3日後、スカルパ氏は、また自分のページで「車は埋葬しなかった。自分がこの宣言をした時、みんなは、道理に反したことだと言った。でも、本当に不合理なのは、人々の命を救える臓器を埋葬することだ。命こそ最も大切なはず。ドナーになりましょう」とコメント。1ヶ月でドナー登録は、32%上昇したそうです。この酔狂が本気だとみんなに思われるスカルパ氏の起用が効いていますね・・・。代理店は、Leo Burnett Tailor Made

それからPR部門は、金1、銀2、銅5。

ゴールドは、Grupo de Apoio ao Adolescente e a Criança com Câncer (Graacc:青少年がん患者の援助団体)の"Carequinhas"。「がんにかかっても、普通の子供と同じように、楽しい子供時代を送らなきゃ」というメッセージを、「モニカの仲間たち」や「リオ」など、髪を剃った有名なキャラクターが伝えるもの。
成功を受けて、今年度の啓蒙週間には、キティ、スヌーピー、ポパイなども参加する グローバル版"Bald Cartoons"も登場しています。代理店は、Ogilvy。



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