2009年8月3日月曜日

カンドンブレ見学 in サルバドール(見学実況)

さて、18:30に迎えに来ると言ったLar Tourismoの車は、19時近くになっても現れません・・・旅行代理店のくせに時間にルーズだなんてー、と不安になりつつ電話をすると、まあ道に迷ったりしてるとのこと。結局1時間ほど遅れて、バンが到着。中には、既にフランス人、イタリア人、ブラジル人といった20〜40代あたりの観光客が10人ほど乗っていました。良かったー、迎えが最後で!
ちなみに、連れがフランス人の女の子に「どうやってこのツアーを発見したの?」と聞いた所、メカド・モデロ(Mercado Modelo)という民芸品市場にブースが出てたとか・・・。うーん、気がつかなかった・・・。
出発後、何カ国語も操るというガイドのおっさんのカンドンブレに関する解説が始まりました。ほとんど聞こえませんでしたが・・・まあでもそうこうしているうちに、30分ほどで目的地に到着。アラケト(Alaketo)というテヘイロです。周りは、裕福な感じもしませんが、特別貧しい感じでもなく、あまり治安が悪い感じはしません。車を降りて、ピザ屋の横の石畳になった細い路地をずらずらと降りて行きます。右手に白壁のテヘイロがありました。
中では男性は奥に向かって左、女性は右、と分かれて座らなければいけません。左右に並べられた椅子は、細い6人くらいかけられる木製のベンチです。天井には、豆電球と、白い七夕飾りのような・・・というか、半紙に細く切れ込みを入れたような飾りが下げられています。周りの壁には、オリシャの絵がかけられていて、奥のスペースには、紫の花が飾られていました。秘密めいた儀式なんで薄暗ぁい土間なんかで行われるんじゃ・・・と勝手に想像していたので、拍子抜けするくらい明るく小綺麗です。

さて、座って待つこと・・・どうでしょう、1時間弱くらい?20時開始予定の儀式は、22時前にやーっと開始されました。
一番奥に「母」と呼ばれる女性が座っています。彼女を挟んで、歌う男性と打楽器の演奏者3名が立っています。打楽器の演奏に合わせて、「母」の前のスペースでバイアナの衣装のような(白い膨らんだスカートのドレス)服装の女性たち20名程度が円をかいて踊り続けます。本当に、ずーっと踊り続けます。たまに「母」がソロでも踊ります。延々と繰り返されるリズムに合わせて汗を流しながら踊り続ける女性を見ていると、なんとなくトランスに入るのも分かるような・・・分からないような・・・
で、どうでしょう、1時間くらい経った頃、爆竹なんかもなって、「母」に包容されると崩れ落ちる(トランスに入ってオリシャが憑依した)人が現れ始めます。取り憑かれて震える人々を、歌う男性他が白いシーツのようなもので縛り上げていきます。
・・・これで1部終了。
結構、長いです。ちょっと疲れた私たちは路地を上り、来るときに目をつけていた途中の飲み屋の席に着いたのでした。
ビールを飲みながら、やれやれー、こりゃあいつ終わるか分からんねーなんて話していると、爆竹が聞こえました。2部が始まってしまったようです。勇敢にもこの店の裏で作りました、というオリジナルリキュールにまで手を出している友人をなだめ、テヘイロへと戻ると・・・

なんと、我々のガイドがトランス状態に入っているではありませんか!地面に落ちたものを頭にかける仕草で先祖とコンタクトを図っているとか・・・うーむ・・・それこそ、いつ帰れるか分からんぞーと言いながら、見学は続きます。
1部でオリシャに憑依された人たちが、それぞれのオリシャの衣装を着て踊っています。みの虫みたい(?)なのとか戦士見たいなのとか・・・テヘイロには、観光客に加え、地元の信者がだいぶ増えていました。老若男女様々ですが、ほとんんどが黒人です。彼らは、左右のベンチに挟まれた通路をオリシャが通るときに手をかざしていました。だんだん盛り上がってきました・・・と、ここでトランスから回復(?)したガイドのおっさんが「みなさーん、帰りますよー」と。儀式はこのまま朝までだか続くようですが、ツアーは終了です。うーん、どうせなら、2部から長く見たかった・・・けれど、まあしょうがありません。車に乗せられ、帰途についたのでした。


テヘイロ見学時のヒント
・黒い服は着ない
・膝丈より短いスカートやパンツは避ける
・写真撮影可能かは事前確認(たいてい禁止。勝手に写して見つかるとひどい目に遭う覚悟が必要です)
・時間の余裕をもつ。見学後の予定を入れない(焦りますので)
・虫除けを使う
・早めに儀式の行われる日程を確認する
・タクシーで行くときは、帰りの足をあらかじめ確保しておく
・お酒が入っているとより楽しめるかも・・・

というところでしょうか。

今度機会があれば、有名なテヘイロに行ってみたい気もします。

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