2008年4月2日水曜日

ブラジルのミドルクラスClasse Cの台頭

こんにちは。
4月2日号のVejaにブラジルのソーシャルクラスに関する興味深い記事がありましたので、ご紹介します。BRICSだ、景気がいいだ、と言われているブラジル。ここ2年で2000万人が貧困層(クラスD、E)を抜け出し、ミドルクラス、クラスCに入るそうです。

以前にも少しソーシャルクラスについて書きましたが、この記事によると、
クラスA&B:人口の15%(2800万人)
       :所帯月収平均 R$2217(約127,000円*)
クラスC:  人口の46%(8620万人)
       :所帯月収平均 R$1062(約60,950円*)
クラスD&E:人口の39%(7290万人)
       :所帯月収平均 R$580(約33,300円*)
とのこと。
(*4/2Exchange-Rates.orgにて換算 )

1家族の月収額から想像がつくように、「クラスC=ミドルクラス」と言っても、日本人が想定するミドルクラスの生活とは、かなり違いがあるかと思います。紹介されていた具体例は・・・クラスCの

  • 3人に1人が銀行口座を所有
  • 4人に1人がクレジットカードを所有
  • 5人に1人がパソコンを所有
  • 20人に1人がブロードバンドでインターネットにアクセス

したいこと、としては、

  • 家電を買う
  • 家をきれいにして家具を買う
  • 携帯電話を取り替える
  • 旅行

がリストアップされていました。ちなみに携帯は、クラスCにもすっかり浸透しています。給料のほとんどを携帯の通話費に使う、というメイドさんも多いと聞きました。まあ、こっちの人は、すっごくおしゃべりですからね・・・。

で、クラスCが元気がいいことを示す数字として、

  • ブラジルで販売されたパソコンの10台に4台はクラスCが購入
  • ブラジルの携帯電話の10ラインに4ラインはクラスCが使用
  • クレジットカードの取引の10回に7回はクラスCによる

などが挙げられていました。

そういえば、以前仕事をしていた会社(デジタル広告代理店)の社長も、やたら「クラスCを取り込むサイト」の意義を示すデータを企画書に盛り込むように言ってました。クラスCを対象に、スーパーマーケットのサイトに関するグループインタビューをしたこともありました。オンラインショッピングを試したことがないクラスC20人を対象に、20レアル分サイトから購入してもらう、というものでしたが、かなり盛り上がったようです。1人だけ、「割れたのが届かないか確かめるために、卵を買う」という方がいたのが印象的でした。
今後、ますますクラスCにアピールする・・・言葉遣いとかナビゲーションとか・・・サイト作りも増えることでしょうね。でも、代理店で働くハイクラスの人にそのアピールするポイントって分かるんですかね。

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